社会と生活様式

伝統的な生活様式は、とりわけ慣習、工芸や民俗芸能、そして食文化に現れるコミュニティとしての意識が特徴で、そのすべてに豊かな郷土の独自性があり、観光資源として海外の観光客もより身近に体験できるようになっている。クロアチアは最高品質のオリーブオイルや選り抜きの在来品種ワインを誇る。上記のコミュニティとしての意識は特に、人気の余暇の過ごし方であるスポーツや趣味にみられる。スポーツの人気はクロアチアのトップアスリートの功績からもうかがえる。クロアチアはヨーロッパの中でスポーツが最も発展している国の一つである。そのトップアスリートはまさに国を代表する人物になることが多く、中にはバスケットボール選手ドラジェン・ペトロヴィッチ、テニス選手ゴラン・イヴァニシェヴィッチ、スキー選手兄弟ヤニツァとイヴィツァ・コステリッチ、そして水球、ハンドボール、サッカーチームが目立つ(特にサッカー選手のダヴォル・シュケルとルカ・モドリッチ)。

クロアチアの社会保障は住民のうち病人、高齢者、就労できない人、失業者、社会的に恵まれない人、家族と子供、そして最近は補助的保護や亡命中の外国人も含む傷つきやすいグルー...

クロアチアの、これまでの市民社会の組織と発展の多くは、カトリック教会や資産家の慈善活動と関係しており、中世には既に基金や兄弟会の形態も存在していた。

クロアチアの最初の新聞は1771年にザグレブで発行されたラテン語の「Ephemerides Zagrabienses」(意味は「日刊ニュース」)で、クロアチア語のものとしては1806年にザダルで創刊された...

クロアチアの伝統文化はその多様性が際立つ。クロアチアの生態学的条件と歴史的接触(地中海、中欧、古代バルカン、オリエント等)から影響を受けた文化は、結果として三つの地域でそれぞれのク...

クロアチア料理の主な特徴はその多様性である。国を代表する料理や食事として選び出すことはできない。異なる自然・経済環境と多様な文化的影響が、多くの郷土料理を形成してきた。

葡萄栽培とワイン生産は長い伝統を持ち、国土のほぼ全域に広く行き渡っており、ワイン文化は伝統的な生活様式の一部である。そのため家庭やレストランでは地元のワインが最もよく飲まれる。

クロアチアのスポーツ競技の伝統はローマ時代や中世の騎士の競技まで遡るが、組織化されたスポーツの始まりは19世紀後半のスポーツ協会の設立からとなる。

ネクタイは三十年戦争時のクロアチア兵士の軍装にあったアイテムで、今日男性にとっては外せないものになり、女性にとってもファッションのアクセサリーとなっている。